陳麻婆豆腐について書いてみたいと思います。
麻婆豆腐の歴史
麻婆豆腐は清朝末期の四川省成都という場所で誕生しました。
1862年に陳富春と妻の陳劉氏が四川省成都の万福橋に「陳興盛飯舗」という食堂を開き、そこで提供されていた料理でした。
陳興盛飯舗の利用者の多くが天秤棒で油を担ぐ人夫等の肉体労働者。
彼らは陳興盛飯舗に豆腐を持ち込み、籠の中から一杯の油をすくって、陳劉氏に豆腐料理を作ってもらっていました。
その豆腐料理の名前は「红烧豆腐(ホンシャオドウフ)」。まさにこれが麻婆豆腐のことを指します。
なぜ麻婆豆腐という名前になったかというと、陳氏の顔にぶつぶつ(麻子)があったため、红烧豆腐は次第に“麻婆豆腐”と呼ばれるようになりました。
※ニキビ痕のぶつぶつ(麻子)があるおばさん(婆)=麻婆。
陳麻婆豆腐の公式サイトに詳細が記載されていますので、より詳しい内容は以下リンクをご覧ください。
陳麻婆豆腐とは
麻婆豆腐は次第に「陳興盛飯舗」の看板料理となり、中国全土からその味を求めて多くのお客様が訪れたようです。
そのため、店の名前が「陳麻婆豆腐」となりました。
これが陳麻婆豆腐の始まりです。
陳富春と妻の陳劉氏には息子がおらず、以下の方に代々受け継がれたようです。
【二代目】魯陳氏が亡くなって後は、その子である魯世権が跡を継ぐ。
https://chenmapo.jp/history/
【三代目】魯世権が亡くなってからは、その妻である陳氏が跡を継ぐ。陳麻婆の三代目の伝承者となります。
【四代目】陳氏には息子がおらず、娘の魯俊卿が跡を継ぎ、四代に渡る経営はすべて女性が切り盛りをしたと言われています。
1956年には国有企業になり、四川省成都市飲食公司に属すことになりました。
日本は海外で唯一開店が許された国
陳麻婆豆腐は多くの海外イベントに参加し、四川料理の魅力を海外に発信した結果、世界中に広がっていきました。
そのため、世界中のいろんな国から海外誘致が来ていたようです。
しかしながら、その中でも「陳麻婆豆腐」の開店を許されたのは日本だけとのこと。
飲食店を経営するFBDの先代社長が陳麻婆豆腐の味に惚れ込み、何度も陳麻婆豆腐へ通い、先方との信頼関係を築き上げ、ようやく開店を許されたとのことです。これが2000年のことでした。
FBDの先代社長のおかげで私達は今、陳麻婆豆腐の味を楽しむことができているのですね。
お店の所在地(日本)
陳麻婆豆腐のお店は以下の都道府県にあります。
<東京都>
陳麻婆豆腐 新宿サザンテラス店
陳麻婆豆腐 新宿野村ビル店
陳麻婆豆腐 赤坂東急プラザ店
陳麻婆豆腐 有明ガーデン店
陳麻婆豆腐 小吃館 ぷらりと京王府中店
<神奈川県>
陳麻婆豆腐 みなとみらい店
陳麻婆豆腐 横浜市役所ラクシスフロント店
陳麻婆豆腐 たまプラーザ店
<愛知県>
陳麻婆豆腐 名古屋三越ラシック店
陳麻婆豆腐 小吃館 大名古屋ビルヂング店
<大阪府>
陳麻婆豆腐 ルクアイーレ大阪店
陳麻婆豆腐 麺飯館 ららぽーと堺
私はみなとみらい店によくお世話になっていました。
みなとみらい店ではテイクアウトができるので、近くにオフィスがあればテイクアウトして職場で食べる、ということも出来ます(お店で食べるよりテイクアウトの方が安いです)。
一番初めに陳麻婆豆腐を食べた時、かなり辛かったので、驚きました。
食べている最中、滝のように汗が流れ出す上に、鼻水も出てきます。
そして翌日、お腹が痛くなります。
ただ、時間があくと不思議とまた食べたくなります。
いつの間にか病みつきになっています。
家庭用で楽しめる調味料がある
以前とあるスーパーに行った時、たまたま「陳麻婆豆腐」と書いてある調味料を発見しました。
これまでお店には何度も食べに行っていたのですが、まさか家庭用の調味料があるとは思いもしませんでした(検索すらしたことがない)。
購入して箱を開けてみると、50グラムの調味料が3袋、花椒(ホアジャオ)が3袋入っていました。
調味料1袋で2〜3人前の陳麻婆豆腐を作ることが出来ます。
調味料以外に用意するものは、ひき肉、木綿豆腐、ネギ、水溶き片栗粉です。
箱の裏に作り方が書いてあるので、ご安心ください。
ちなみに、私が作った時は家に木綿豆腐がなく、絹ごし豆腐で作りましたが、美味しかったです。
ただ、陳麻婆豆腐に関しては絹ごし豆腐よりも木綿豆腐の方がより美味しいな、と感じました。
また、水溶き片栗粉を少し入れすぎたので、とろみがついた麻婆豆腐となってしまいました。
まだ2袋残っているので、店舗の味に近づけるようにしたいな、と思いました。
編集後記
昨日は打ち合わせが2件ありました。
今週は打ち合わせがもう1件、そして独立してから初めての出張があります。
最初1年ぐらいは仕事が無いかな、と思って独立したのですが、皆様のおかげで充実した日々を送ることが出来ています。感謝です。