開業してからMacBookProを愛用しています。
他の税理士の先生も既に記事にされているところではありますが、MacBookPro1台で電子申告を完結させるにはどうすればいいか、ということについて書いてみたいと思います。
今回は必要なもの編となります。
なお、確定申告書を提出する場合は電子申告という言葉を、申請書や届出書を提出する場合は電子申請という言葉を使いますが、全てひっくるめて電子申告という表現で記載していきたいと思います。
MacBookProでは電子申告ができない??
そもそもMacBookProで電子申告はできないのでしょうか?
答えは「時と場合による」です。
MacBookProで電子申告を行うことができるケースは、例えば以下が挙げられます。
・e-TAXソフト(Web版)を利用して申請書や届出書を提出する。
一方で、以下のケースはMacBookPro「のみ」で電子申告を行うことはできません。
・e-TAXソフト(ダウンロード版)を利用して税理士が他人の税務申告を代理で行う。
・e-TAXソフト(ダウンロード版)を利用して自分自身の税務申告を行う。
主に税理士が他人の税務申告を代理で行うケースが該当します。
税理士業界の悪しき風習だと思うのですが、国・民間が用意している税務申告ソフトのほとんどがWindowsにしか対応していません(Macにも対応してもらいたいです)。
以下に必要なもの、実際の手順を書いてみたいと思います。
必要なもの
必要なものは以下のとおりです。
なお税務申告ソフトはe-TAXソフト(ダウンロード版)を前提として記載したいと思います。
カードリーダー
税理士が他人の税務申告を代理で行う場合、日税連から送られてくる税理士用電子証明書を使用します。
この税理士用電子証明書はカードタイプとなっていますが、MacBookProにはカードリーダーがありません。そのため、別途カードリーダーを購入しないと読み込むことができません。
MacBookProと相性がいいカードリーダーは「ACR39-NTTCom」という機種になります。
MacBookProと相性が悪く、認識してくれない機種もありました。
同じメーカーが出している「ACR1251DI-NTTCom」というカードリーダーがそれに当たります。
私は「ACR1251DI-NTTCom」を既に購入しており、これを流用しようとしたのですが、何度やっても認識してくれませんでした。
結局「ACR39-NTTCom」を購入し直しました。
皆様もカードリーダーを購入される際はご留意いただければと思います。
変換アダプタ
「ACR39-NTTCom」は接続端子がUSB Type-Aとなっています。
一方で、MacBookProはUSB Type-Cの接続端子しかありませんので、このままではカードリーダーを接続することはできません。
そのため、変換アダプタを別途購入する必要があります。
私は変換アダプタを2つ購入しました。
①Apple純正品 USB-C-USBアダプタ
②Digio 2 Type-C USB3.1 3ポートハブ 30cm ブラック UH-C3133BK
結論、①の購入をおすすめします。
残念ながら②は認識してくれませんでした(やはり相性もあるのでしょう)。
もしかすると非純正アダプタの中にも対応可能なものがあるのかもしれませんが、現時点で私は②しか試していないので、他のアダプタについてはコメントできません。。。
Parallels Desktop
e-TAXソフト(ダウンロード版)はWindowsの環境下でしか動かせません。
Parallels Desktopを購入することで、MacBookProでWindowsを動かす環境を作り出す必要があります。
Parallels Desktopについては以前のブログ記事をご覧ください。
税理士用電子証明書
日税連から送られてくる税理士用電子証明書も必要となります(現在は第五世代)。
今回の記事で具体的な手順まで記載するとかなり分量が多くなってしまうため、具体的な手順は次回の記事で記載したいと思います。
編集後記
今日は歯医者さんで歯の治療をしてきました。
2本の歯を治療してもらったのですが、歯と歯の間にできた虫歯がかなり侵食していたらしく、うち一本は神経を取り除くことになりました。
本来はもっと早期に治療すべきだったのでしょうが、抜歯をする必要はなかったので、この段階で気づくことができてよかったな、と前向きに捉えたいと思います。